昨年、当店で中古パソコンをお買い上げいただいたお客様から、
「8月に雷が鳴っていたので、間違えて動作中にコンセントのスイッチを切ってしまい、その後起動しなくなった。」
とのことで、訪問いたしました。
Toshiba Qosmio D710改 21.5型フルHDの一体型デスクトップ、CPU:Pentium P6100→Core i5-460M 2.53GHzに交換した2010年発売のWindows7のパソコンです。
電源を入れると、「Windowsを起動しています」と表示された後、画面が消えて真っ暗です。
HDDアクセスランプも点灯しません。
要するに、「フリーズした状態」です。
電源を一旦切って、入れ直すとスターアップ修復が始まりますが、改善されません。
Windows7のインストールディスクで起動して、スタートアップ修復を行っても同じです。
回復オプションで以前の状態に戻してみます。
回復できたはずですが、やはり起動しません。
試しに「セーフモード」での起動を行うと、起動出来ましたが…。
起動しないのは、「ブルースクリーンエラー」が発生したのが原因ですね。
通常は、いわゆるブルースクリーンが表示されるのですが、この機種は画面表示がされずにフリーズしました。
エラーコードは「0x00000019」(写真では「19」と表示されていますね)。
本来なら、下のような画面が出るはずなのですが…。
はい、以前、このエラーコードのパソコン(起動不能)の修復を行ったことがあります。
その時は「ウィルスバスター」が原因でした。
今回も、この処理を行ってみます。
原因となるファイルを削除して、再起動します。
Windowsが無事に起動しましたが、ウィルスバスターが起動するかを確認。
右下に表示されるウィルスバスターのアイコンがいつもの「赤」でなく「灰色」表示となります。
ウィルスバスターが起動していなければ、再インストールすれば完了です。
今回は、灰色アイコンで起動していますので、もう一度再起動。
無事にWindowsの起動後通常のアイコンにてウィルスバスターがが起動しました。
起動中に何回か電源を切っていますので、念のためHDDの健康状態を確認し、「chkdsk /f」コマンドでファイルエラーを修復しておきます。
HDDは良好でした。
ファイル構造にエラーがありましたが、修復されました。
以前の状態に戻っていますので、Windowsアップデートとウィルスバスターのアップデートを行い、作業完了です。
ブルースクリーンが表示されないため、時間がかかってしまいましたが、修復できて何よりです。
今回の修理代金は、以下のとおりです。
診断料 : 3,000円
修復作業 : 5,000円
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計 : 8,000円
ご依頼いただき、ありがとうございました。