県外のお客様から、
「Dell INSPIRON530をVistaから7へ、可能ならば10へアップグレードして欲しい。」
とのことで、本体をお送りいただきました。
Dell INSPIRON 530:Core2Duo-E6700 2.66GHz、メモリ4GB(1GB×4)搭載、WindowsVista Ultimate32bitのデスクトップパソコンです。
Dellの中級機としての位置づけですね。
早速電源を入れて、動作を確認します。
Vistaモデルは「Windowsアップデート」が溜まっていたり、「システムにバグ」が有ったりと、動作が不安定な機種が多いです。
理由は、起動・終了が遅いため、シャットダウンせずに「スリープ状態」でのご使用が多いためです。
ユーザーに責任はありません。
デフォルトで、このような使い方になっているためです。
WindowsVista Ultimate32bitですね。
サービスパック2まで適用されています。
CPUの表示が「Core(TM)2 CPU 6700」となっていますが、表示のバグのようです。
正しくは、「Core(TM)2Duo CPU E6700」です。
BIOSをDellのHPからダウンロードして更新してみましたが、表示は変わりません。
まずは、万一に備えてオリジナルのHDDをクローンして入れ替えます。
最初はSSDにクローンして入れ替えましたが、なんと起動が不安定です。
再起動までは問題なかったのですが、一旦終了させて、再度、電源を入れても起動しません。
BIOS上はSSDを認識していますので、SSDとVistaとの相性のようです。
手持ちの2.5インチHDDにクローンして、動作確認及び7へのアップグレード準備を行います。
オリジナルHDDはSATA300対応ですが、使用時間が「12050時間」とかなり使い込まれています。
このままシステムドライブとして使い続けるのは危険です。
SSDへ交換をオススメして良かったです。
データ用として使うことにします。
また、内部にはかなりホコリが溜まっています。
アップグレード等が終了したら、徹底清掃ですね。
レジストリ等のバグを確認したところ、かなり見つかりました。
サービスパック2までアップデートされているのですが、その後の必要なアップデートがインストールされていないようですので、オフラインインストールを行います。
WindowsVista UltimateエディションをWindows7にアップグレードするには、Windows7もUltimateエディションが必要です。
当店では、Windows7のすべてのバージョンを準備しております。
早速、アップグレード作業に入ります。
事前に「WindowsUpgradeAdviser」で確認しておいたのですが、まだWindows7では動作しないソフトがあります。
「Canon Eazy-PhotoPrint EX」はアンインストールできたのですが、「Trend Micro Internet Seculity」はアンインストールしているにもかかわらず、表示されます。
原因はCドライブ内に「TrendMicro」フォルダが残っているためです。
フォルダごと、削除すると、エラー表示は消えました。
これで準備完了です。
約4時間かかりましたが、無事にWindows7 Ultimateエディションにアップグレード完了です。
この後、必要なアップデートファイルをオフラインインストールした後、オンラインでアップデートを行います。
動作にも問題はありませんので、本命のWindows10へのアップグレード作業に入ります。
Windows10へは、拍子抜けするほど、あっさりと完了しました。
この後、各種ドライバソフトをインストールしていきます。
アップデート中やドライバソフトのインストールは「再起動」の連続だったので気付かなかったのですが、一旦終了し、再度電源を入れる(通常起動)と、起動はするものの、「マウスカーソルのみ表示される」というトラブルが発生しました。
「強制終了(電源ボタン長押し)」して、再度電源を入れても同じ状態です。
バックアップから、Windows7へ戻すことも考えましたが、「カン」を頼りにマウスカーソルを左下に移動させ、右クリック、少し上に移動後クリック、さらに右に移動しクリックすると、再起動に成功しました。
再起動後は問題なく画面表示されます。
ビデオチップドライバに不具合がありそうです。
ビデオチップは「Redeon X1300 Pro」です。
DellのHPからダウンロードしたファイルを右クリックして、「プロパティ」を開き、「互換性タブ」から「互換モードでこのプログラムを実行する」をチェックすると、OSが選択できます。
インストール後、「高速スタートアップを無効」にしておくことも忘れずに。
Windows10用のドライバソフトが見つからない場合、この方法をお試しください。
ドライバソフトには「Windows8」がありましたので、これを選択して、インストールすると、症状は改善されました。
後は、Windows10のアップデートを行って完了です。
他県からわざわざ、ご依頼いただき、ありがとうございました。
Windowsアップグレード作業:30,000円
SSD代金 :10,000円
SSD交換作業 :10,000円
内部清掃作業 : 5,000円
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計 :55,000円