お客様から、
「HPを見ました。SONY VAIOのWindowsVistaパソコンが2台有ります。これをWindows7へ、可能ならWindows10へアップグレードをお願いしたい。」
とのご相談で、お預かりしました。
VGC-LB92Sと一緒のご依頼です。
SONY VAIO typeP VGN-P90HS:AtomプロセッサーZ540 1.86GHz メモリ2GB搭載、8インチウルトラワイドディスプレイ:1600×768のモバイルパソコンです。(2009年1月発売)
この機種はHDDモデルではなく「1.8インチSSD」が搭載されています。
小さくて軽い。片手で操作できる。画面は超キレイです。
このころのVAIOは意欲的にいろんなパソコンを世に出していましたね。
Vistaの動作状況をチェックしますと、このパソコンもアップデートがされていません。
Atomプロセッサーですし、動作はお世辞にも速いとは言えませんしね。
ということで、Windows7アップグレード、最低条件の「SP2」までのアップデートを実行します。
ちなみに、SSD:128GBモデルです。
SATA300規格です。
アップデートが完了しましたので、まずはバックアップを作成します。
とにかく画面が小さいので、老眼の店主にはとてもキツイ作業です(^_^;)
バックアップが終わりましたので、Windows7へアップグレードします。
この機種はSONYからアップグレードサポートがありますので、サポートソフトをインストールし、準備を行っていきます。
SSDが搭載されてはいるもののAtomプロセッサーでは、やはり荷が重い作業ですね。
かなり時間がかかりますが、何とか準備完了。
サポートがありますので、すんなりとWindows7へアップグレード完了です。
Windows7起動後、最初に「Aero」を無効にします。
Atomプロセッサーには荷が重いので、少しでも軽くする必要があります。
この作業を行わないと、画面表示が遅く、時には「最新の状態に更新」しないと画面が全く表示されないこともあります。
続いて、アップデートをインストールします。
いつものとおり、オフラインで先入れインストールし、その後、オンラインでアップデートを行って完了です。
バックアップを作成して、Windows10をインストールしてみます。
動作するでしょうか?
Windows10アップグレードが終わりましたが、起動も動作もとにかく遅い!
設定画面を開くと、まともに表示されません。
ハッキリ言って、使い物になりません。
原因はハッキリしています。Atomプロセッサーの能力不足と、メモリ不足です。
特に、ビデオチップメモリが足りないので、画面表示が遅く、まともに表示されません。
とても実用になりませんので、速攻でWindows7に戻します。
せめて4GBが実装できれば、何とかなるようにも思いますが、メモリはマザーボードに半田付け実装で増設不可能です。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
今回の修理代金は、以下のとおりです。
Windows7代金 : 5,000円
作業代 :10,000円
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計 :15,000円