お客様から、
「突然起動しなくなった、電源は入るが、修復画面になり、修復を実行して再起動しても、また修復画面に戻る。修理できるだろうか?」
とのご相談で、急遽、訪問診断です。
Fijitsu FMV-BIBLO NF/E50:Core2Duo-P8700 2.53GHz メモリ4GB(2GB×2)搭載、Windows7HomePremium32bitのノートパソコンです。
2009年10月発売の機種ですね。
「スタートアップ修復」が表示されていますが、「自動的に修復できません」とのメッセージです。
「完了」ボタンを押しても、また「スタートアップ修復」になります。
HDDにトラブルがあるのか、Windowsシステムファイルにトラブルがあるかのどちらかですね。
まずは、起動時に「F8キーを連打」して「セーフモード起動」を実行しましたが、一瞬、青い画面が出て、再起動します。
ブルースクリーンが発生していますね。
再び、セーフモード起動から、「システム障害時の自動的な再起動を無効にする」を選んで、ブルースクリーンのエラーコードを確認します。
ブルースクリーンのエラーコードは「0x0000006B」。
「bootcat.cache」が壊れている事を示しています。
このファイルは、c:\windows\system32\codeintegrityフォルダにあります。
HDD起動ではセーフモードでも削除できませんので、「Windows修復ディスク32bit版」を使ってDVDから起動します。
該当のファイルを削除できれば、通常起動で元に戻るはずなのですが、削除できません。
どうやら、ファイルシステムに異常があるようです。
こういう場合は「chkdsk」コマンドを使って修復すれば回復する可能性がありますが、HDDの健康状態が気になりますので、一旦、HDDを取り出して、検証用のノートパソコンにUSB接続し健康状態をチェックします。
使用時間も2000時間程度で、健康状態に問題は無いようです。
HDDを元に戻して、再度セーフモード(コマンドプロンプト)起動し、(今度は起動出来ました。)「chkdsk c: /r」と入力すると、再起動を要求してきますので、再起動します。
チェックディスクがHDDを診断しています。
1時間ちょっとかかりましたが、修復完了。
そのまま、自動的に再起動します。
問題なく、Windows7が起動しました。
動作状況には問題が無いようですので、しばらく、様子を見ていただくこととしました。
今回の修理代金は、以下のとおりです。
作業代:5,000円
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計 :5,000円