お客様から、
「Windows7はWindows10にアップグレードした方が良いのでしょうか?」
との、お話を伺いました。
結論から申し上げると、「Windows10へアップグレードした方が良い」です。
Windows7は二世代前のOSであり、最近の月例アップデートも、「なかなか進まない」等の事象も発生しています。
Windows7の延長サポート期間は「2020年1月14日」までで、「起動の軽快さや機能の面」でWindows10に比べると見劣りがします。
そこそこの性能のパソコンであれば、無償アップグレードを行い、少しカスタマイズ(部品の交換)を行えば、大きな出費をすることなく、最新の環境で使い続けることができます。
また、無償アップグレードは2016年7月28日までであり、「アップグレード後は全てWindows10(Microsoft社発表)」で有ることを考えると、この時点でアップグレードすることが最良と思われます。
NEC Lavie LL750/ES6W。
CPUはCore i7-2630QM 2.00~2.90GHz、メモリは8GB搭載した高級機です。
欲を言うと、SSDやSSHDを搭載して、起動速度を最大にしたいところですね。
さて、お預かりして、アップグレードの下準備に取りかかると、どうも処理がもっさりとしています。
念のためHDDの状況を診断してみますと、
「代替処理保留中のセクタ数」にエラーが見つかりました!
動作が遅いのは、これが原因と見て間違いないでしょう。
使用時間は、わずか「212時間」です。
原因は「動作中に電源を切る」ことによって、引き起こされることが考えられます。
フルフォーマットすれば回復するかも知れませんので、クローンHDDを作成し、オリジナルをフルフォーマットしてみます。
クローン作成が終了しましたので、オリジナルHDDをフルフォーマットしてみます。
オリジナルのHDDは復旧しました。
再度、クローン作業を行い、起動してみますが、やはり動作が変です。
HDD状況を診断すると、また、「代替処理保留中のセクタ」が発生しています。
これは、HDDを交換するしかありません。
お客様に了解を得て、交換します。
Hitachi製 HGST HT5721010A9E630 1TBのHDDに交換しました。
さて、もう一度、アップグレード前の準備を行います。
元のHDDにエラーがありましたので、システムファイル等に問題が無いか確認します。
やはり、ファイルシステムに問題が発生しています。
これ以外にも、IE11が動作しない(一瞬起動しかけるが消えてしまう)セキュリティソフトがアンインストールできない等々の不具合がありましたが、何とか修復を終え、万一に備えバックアップを作成した後、いよいよWindows10へアップグレード作業です。
無事、アップグレードインストールが終了し起動しました。
これから、各種アプリの起動状況や不具合がないかチェックします。
USB3.0ドライバーはアップグレード時にWindows10標準のものが組み込まれますが、まれに、Windows7のドライバーが残っていることがあり、不具合発生の原因となります。
今回も、この症状が発生しました。
具体的には「Windowsの起動音が鳴らない」「USB3.0デバイスを認識しない」等々が発生しましたので、「Windows7用のUSB3.0ドライバソフト」をアンインストールし、デバイスマネージャー画面から該当のデバイスも削除した後、再起動すると、Windows10のドライバが自動的にインストールされます。
納品時に、「無線LAN環境の構築」及び「Epsonプリンタの無線LAN設定」、「デスクトップパソコン内の写真・音楽データのコピー」を行いました。
併せて、スマホ(iPhone)のWi-Fi設定も行いました。
スマホをWi-Fiで使用すると、データ使用上限を下げることができ、月額使用料の削減が可能になります。
光回線をお使いで、かつ、スマホをご使用の方、無線LANの導入をご検討ください。
ご依頼いただき、ありがとうございましたm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
HDD代金 : 8,000円
アップグレード作業:10,000円
無線LAN親機 : 4,000円
外付けHDD代金 :10,000円
無線LAN設定作業 : 8,000円
------------------
計 :40,000円