お客様から、
「ASUS Windows8.1が勝手にWindows10にアップグレードしてしまった。その後、動作が緩慢になり困っている。診てもらえないか?」
とのことで、長門まで出張しました。
2016年5月頃から、「勝手にWindows10にアップグレードされてしまった。」との情報が寄せられようになりました。
Microsoft社も困ったことをされました。
参考までにWindows10へのアップグレードを拒否するHPを掲載しておきます。
Core i7-4500Uが使われている高級機です。
このCPUは第4世代のCore i7(1.8GHz~3.0GHZ)ですが、ノートパソコン用「2コア4スレッド」ですのでデスクトップ用 Core i5とほぼ同等です。
とはいえ、遅いCPUではありません。
メモリも4GB実装されており、不足はありません。
起動してみますと、うーん、Windows起動から各種アプリの起動までとにかく時間がかかります。
Windows10にアップグレードになったのは、先週のことですので、HDDをチェックしてみました。
特に問題は無いようです。
SATA600規格対応で使用時間も3600時間。
念のため、「chkdsk /f」コマンドを実行してみます。
再起動してみましたが、やはり動作が緩慢です。
「sfc /scannnow」を実行し、Windowsファイルをチェックします。
こちらも問題はありません。
もう一度、再起動してみますが、改善できません。
Windows10へアップグレードの際、セキュリティソフトはそのまま(アンインストールしないまま)でしたか?とお尋ねすると、「意図しないタイミングで始まってしまったので、何もしていない。」とのこと。
案外、セキュリティソフト(今回はウィルスバスター)が原因かも知れませんので、一度、アンインストールし、再起動後、再びインストールしてみることにします。
ウィルスバスターを再インストールしようとしましたが、「更新ファイルのダウンロードに2400分(40時間)以上かかる!?」と表示されました。
実効回線速度を調べてみると、「下り450Kbps」(「M」じゃありません「K」です!)
Windows10は常時パソコンからデータをMicrosoftへ送信しています。
動作が遅いのは、「回線速度」の可能性があります。
お客様のネット環境は「光回線」が届いていないこともあり「ADSL回線」です。
とりあえず、本体をお預かりし、セットアップ(Windowsアップデート更新確認及びウィルスバスター再インストール)を当店にて行い、明日、ADSLモデムの診断をすることにしました。
当店のネット環境は「Megaegg光100M」、実効回線速度は「21.4Mbps」です。
(光モデムと無線LAN中継器間300Mbps、中継器から有線LAN100Mbpsで接続)
早速作業に取りかかりましたが、20分程度で完了です。
再起動後はキビキビと動作します。
お客様宅での緩慢さが嘘のようです。
やはり原因は「ADSLモデム」に有りそうです。
お客様のネット環境における速度(ADSL:50M)
当店のネット環境における速度(光100M)
一晩明けて、再び長門へ。
NTT西日本のHPから「線路情報開示画面」を開き、お客様のADSL環境を診断します。
下の写真のとおり「線路延長:2430m」「伝送損失:31db」となっています。
基地局からの距離を考えると妥当な数値です。
となると、問題はやはりモデム側にありそうです。
youtubeから動画を視聴しましたが、「高画質」では途切れ途切れになりますね。
さて、YahooBBに電話で確認すると、「モデムの交換をする」とのこと。
お客様にその旨をお伝えし、交換後、改善されない場合、再度、訪問させていただくことにしました。
お客様の地域では、NTTの光回線は届いていません。
ADSLモデムを交換しても速度が向上しない場合は、地域ケーブルテレビが運営する回線になりますね。
パソコンそのものの動作は問題ありません。
Windowsの起動が遅かったのは、やはり「ウィルスバスター」だったようです。
今回の作業代金は、以下のとおりです。
作業代及び出張代 : 10,000円