お客様から
「Windows10へのアップグレードが勝手に始まり、Windows10になってしまった。しばらくは問題なく動作していたが、スキャナーを使ったときにフリーズし、強制終了させたら起動しなくなった。」
とのご相談で、診断いたしました。
スキャナドライバがWindows10に対応していないまま使用したのが、フリーズの原因ですが、HDD動作中に電源を落とす時は、HDDアクセスランプを確認して行わないと、HDDに損傷を与えることになります。
Windowsは「英語版」です(゚Д゚)
「自動修復」状態ですが、どのボタンをクリックしても、この画面に戻ります。
Windows10修復ディスクから起動し、「chkdsk」コマンドを実行します。
なお、ディスプレイは「大画面55インチ」の液晶テレビです。
インストールディスクを取り出し、HDD起動してみます。
再起動に成功しましたので、お客様のご希望によりWindows7に戻します。
Windows7の起動に成功しました。
Windowsが英語版なので、アプリも「英語」で表示されています(^_^;)
HDDの状態を確認すると、「C6:Uncorectable Sector Count(回復不可能セクタ数)」が「1」になっています。
HDDセクターにエラーがあり、chkdskコマンドでは修復できなかったようです。
修復するには「フルフォーマット」することですが、必ず修復できるわけではありません。
また、「使用時間が39,000時間超」です。
お客様と相談の結果、HDDを交換することになりました。
このパソコンは仕事にお使いとのことですので、明日、交換作業することとし、必要な作業を今晩中にしていただくようお願いしました。
さて、昨日の作業の続きです。
現在使用中のHDDが「AFT」か「非AFT」かを調べます。
コマンドプロンプトを管理者権限で実行し、「fsutil fsinfo ntfsinfo c:」と入力すると、調べることができます。
「Bytes Per Physical Sector(物理セクターあたりのバイト数)」の値が「4096」であれば、AFT規格のHDDです。
このHDD(Hitachi HDS721010CLA332)は「512」ですので、非AFT規格のHDDですね。
(Hitachi製のHDDは型番の右から4番目が「A」であれば非AFT規格です。)
交換するHDDはAFT規格(現在のHDDは全てAFT規格)ですので、このままクローン作成すると、不具合が発生します。
クローン作成ソフトはいつもの「Ease US todo Backup」を使い、「SSDにコピー」でAFT規格に対応させます。
クローン作成を開始して4時間。
全く終わる気配がありません。
HDDにエラーがあるため、時間がかかるのか、USBソケットにに問題(接触不良)があるのか、データ転送は13MB/s程度で動作しています。
少し遅いように感じます。
USB2.0ソケットですから、理論値は480Mbps=60MB/s。
少なくとも30~40MB/sは出るはずです。
1TBのHDDですから、13MB/sでは、22時間かかる計算になります。
1TB=1024×1024=1048576MB
1048576MB/13/60/60=22.4h
これでは、朝までかかっても終わらないどころか、明日の夜までかかります。
一旦、中止し、「お立ち台」にてクローン作成に変更します。
ここで、スマホがバッテリー切れになり、写真を撮ることができなくなりました(T_T)
クローン作成の間に、分解掃除を行います。
購入して約5年間経過しており、かなりのホコリが溜まっていました。
CPUファン、ケースファン、ビデオカードのファン、ケース内部、外装と徹底的に清掃しました。(写真に撮りたかったです(T_T))
3時間弱でクローン作成が終了、元どおりに組み立てて起動すると、問題なく起動しました。
Windows10に勝手にアップグレードされる状況となっていますが、アップグレードには、事前の準備が重要です。
デバイスドライバの確認・準備、アプリの動作確認等々。
アップグレードを行う予定がなければ、下記のHPを参考にされて、自動的にアップグレードされないよう設置してください。
ご依頼いただき、ありがとうございましたm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
HDD(1TB)代金 :10,000円
HDD修復作業代 : 5,000円
HDD交換作業一式 :10,000円
清掃作業 : 5,000円
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計 :30,000円