お客様から、
「SONY VAIOのコンパクトノートパソコンだが、WindowsXPはサポート期間が終了しているので、この際、Windows7にアップグレードをお願いしたい、可能であれば、Windows10にして欲しい。また、併せてHDDをSSDに換装して欲しい。」
とのご相談で、お預かりしました。
SONY VAIO VGN-SZ94PS:Core2Duo T8700 2.6GHz メモリ2GB搭載、13.3インチディスプレイのコンパクトノートパソコンです。
Windows7に対応しているかどうかは「WindowsUpdateAdviser」で確認できますが、(多分OK)Windows10に対応しているのでしょうか?
答えは……?
「やってみないと分かりません!!」
写真は、XPから7へアップグレード完了後のものです。
WindowsUpdateAdviserによると、特に問題なくアップグレードが可能ですね。
メモリは2GB(2GB×1)ですので4GB(2GB×2)に増量する必要があります。
問屋さんから届くまでの間にできる作業を行うことにします。
この機種は、HDDがパームレスト左側にあります。
交換するのに、キーボードとパームレストを外す必要があります。
HITACHI製HDD200GBです。
SONY時代のVAIOは部品の交換が大変な場合が多いのですが、この機種も同じです。
ただ、冷却フィンの取り外しは簡単でした。
裏ふたのネジ(4本)を外すと、冷却関係の部品が見えます。
CPUのところにあるネジ2本を外すと取り外すことができます。
早速取り外して、ホコリの付着状況を見ます。
ひどい状況です。
ほとんど放熱できない状態です。
ダストスプレーでホコリを飛ばしておきます。
キレイになりました。
非喫煙環境で使用されているようですね。
併せてCPUグリスを塗り替えておきます。
元どおり組み付けて、いよいよWindows7へのアップグレードを始めます。
XPから7へは、クリーンインストールするしか方法はありませんので、Windows7Professional64bitをクリーンインストールします。
SSDに換装後のインストールですので、スムーズに進みます。
インストール完了後、いくつかのデバイスドライバは事前に準備し、手動で組み込みました。
SP1までのアップデートは問題なく終了です。
これからが大変です。
Windows7をクリーンインストールしたり、リカバリーすると、大量のアップデートファイルをダウンロード・インストールすることになります。
ここで、パソコンが無反応になったり、失敗することが多いのです。
原因のほとんどは「メモリ不足」と「アップデート関連プログラムのバージョンが古い」ことです。
メモリも届きましたので、追加装着しておきます。
また、アップデート関連プログラムを等を手動更新しておきます。
万一失敗した場合に備えて、この状態を外付けHDDにバックアップしておきます。
239個の更新プログラムがあります。
ダウンロードにもそれなりに時間がかかりましたが、無事終了。
ここでもう一度バックアップを取って、いよいよWindows10へのアップグレードに取りかかります。
さて、結果は如何に…。
この画面のまま、しばらく止まっていましたが、2時間後、インストールが始まりました。
後は、すんなり完了しました。
アップデート実行前のデバイス状況
アップデート実行後のデバイス状況
メモリも届きましたので、装着して確認。
問題なく4GB認識しています。
また、デバイスを一部認識していませんでいたが、アップデートを実行すると、きちんと認識しました。
最後に、メモリチェックを行い問題なければ納品です。
特に問題は見つかりませんでいた。
Officeソフトの再インストールは、Windows10へのアップグレード終了後に行う方が時間的ロスが少ないです。(Officeのアップデートが発生しますので…。)
Windows7でインストールしてWindows10へアップグレードすると、再認証を要求されます。
以下に今回使用した部品等を掲載しておきます。
Transcend製SSD256GB
Transcend製外付け用HDDケース
Office Professional2010
今回の修理代金は、以下のとおりです。
Windows7代金 : 8,000円
SSD(256GB)代金:12,000円
メモリ2GB×1代金 : 4,000円
Office2010代金:10,000円
作業代(清掃作業含む) :16,000円
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計 :50,000円