お客様から、
「新聞広告で知ったが、ノートパソコンが起動しない、診てもらえないか?」
とのご相談で、訪問いたしました。
Toshiba dynabook T350/34AR Pentium-P6100(2コア2スレッド)2.0GHz搭載のノートパソコンです。
先日、T350/56ACSのHDDを交換したばかりですが、同じT350シリーズです。
電源を入れても起動しません。
HDDを取り出して、診断用のノートに繋いでみますと…。
HDDに異常があります。
このHDDも「MK6465GSX」です。
前回のT350/56ACSと同じHDDです。
「代替処理済のセクタ数が9」「代替処理保留中のセクタ数が2」です。
セクタエラーがあると、クローンの作成ができません。
Windows7修復ディスクで起動し、「CHKDSK /f」コマンドで、とりあえず、修復を試してみます。
これで、お立ち台でクローンを試してみます。
途中でエラーが出て止まってしまいます。
一度元に戻して起動するか確認します。
起動できれば、バックアップ作成ソフトで、クローン作成します。
起動出来ましたが、動作が不安定です。
このままHDDに無理をさせて昇天したら元も子もありません。
一旦お預かりして、復旧を試みます。
二連敗はできません。
持ち帰ってクローンを作成を試みましたが、途中でフリーズします。
外付けHDDにバックアップを作成したところ、これは成功しました。
HDDを入れ替えて、リカバリーし、作業続行です。
お客様から、「この際、Windows10にアップグレード」とのご要望でしたので、併せて作業に入ります。
Windows10インストールDVDからWindows10アップグレードインストールを行います。
この画面が出たら、「更新プログラムをダウンロードしてインストールする」にチェックを入れ「次へ」をクリックします。
この画面で中止もできます。
ライセンス条項に「同意する」をクリックします。
「拒否する」をクリックすると、インストールは中止されます。
この画面で「インストール」をクリックすると、再起動してインストールが始まります。
やめるのであれば、「戻る」をクリックします。
ここからは、しばらくかかりますので、休憩するならこのタイミングが良いですね。
インストール完了までもう少しです。
ここにも「戻る」ボタンがありますので、クリックしたら中止できると思います。
押したことはありませんが…。
この後、再起動して完了です。
ここまで、おおむね1時間程度。
HDDとCPUの性能によって時間は変わります。
無事にアップグレードが終わり、点検も終了しましたので、念のため分解し内部を清掃します。
おや?
バッテリーの裏とDVDドライブの裏のネジがありません。
お客様に確認したところ、「中古品」をオークションで購入されたとのこと。
言われてみれば、「Windows7COAシール」もありません。
Windows7のプロダクトキーは検索して保存しておきました。
冷却ファンはさほどでもありませんでしたが、放熱フィンにホコリが溜まっています。
このままでは、CPUがオーバーヒートする可能性がありますので、綺麗に取り除いておきます。
キレイになりました。
これで安心です。
併せて、CPUグリスを塗り替えておきます。
クローン作成はできなかったものの、バックアップが作成できたのは助かりました。
データも全て無事です。
あとは、お客様のお宅で、ネットの接続とプリンタの設定です。
全ての設定が終了し、お客様も大変に喜んでくださいました。
この笑顔が仕事の励みです。
ご依頼いただき、ありがとうございましたm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
HDD代金 :10,000円
データ移行作業(バックアップ・リカバリ):20,000円
Windowsアップグレード作業代 :10,000円
MicrosoftOffice2010代金 :15,000円
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計 :55,000円