お客様から、
「ノートパソコンの調子が悪い、ネットにつながらない。プロバイダも変更したが、つながらないので、設定をお願いしたい。」
とのご相談で、訪問いたしました。
Toshiba dynabook T350/56ACS Core i5-460M 2.53GHz搭載、2010年1月発売のノートパソコンです。
早速電源を入れて、設定を…、おや、この画面は?
これは、HDDに異常がありそうです。
このまま、「スタートアップ修復の起動」に進みます。
画面が一瞬、青くなり再起動し、またこの画面です。
ブルースクリーンが発生しているようなので、電源投入時に「F8」キーを連打して「セーフモード起動」を試みます。
予想どおり、ブルースクリーンが発生しています。
エラーコードは「0x000000ED」。
明らかにHDDにトラブルを抱えています。
一旦お預かりして、徹底的に検査する必要があります。
データが取り出せれば良いのですが…。
お預かりして、「HDAT2」でHDDに発生しているセクターエラーの解消を試みます。
このままの状態でクローンコピーを取りたいのですが、途中でエラーが出て止まってしまいました。
セクターエラーの修正をしないと、HDDクローンも作成できません。
この型番は、悪名高い「GSX型番HDD」です。
お客様にお聞きしたところ、購入して3ヶ月くらいから、動作が遅くなったり、印刷しようとするとパソコンがフリーズしたり、と、すでに兆候が出ていたようです。
HDAT2による、HDD修復が終わりました。
かなりエラーが見つかりました。
起動してみます。
この画面から先へ進みません。
やはり、HDDの交換は避けられないようです。
HDDを取り出しました。
「MK6465GSX」
評判の悪い「GSX型番」です。
640GBのHDDですが、やはりクローンは作成できません。
他のパソコンでも、もはや認識できません。
Toshibaはリカバリーディスクの販売をしていませんので、購入状態に復元するには、メーカーに送るしかありませんが、修理代が高いものになります。
お客様に相談したところ、「プリインストールソフトは全く使用していない、メールソフトはOutlook、iPad用にiTunesを使っている」とのことでした。
ここは、Windows10をクリーンインストールし、必要なデバイスドライバをダウンロードして、動作するようにします。
その前に、分解して内部を点検しておきます。
Toshibaのノートパソコンは、相変わらずCPUファン等を確認するのに完全分解が必要です。
最近のNECやFujitsu等は、裏ふたを開ければ、掃除等できるようになっているのですが…。
ていねいにお使いになられていたようで、ホコリ等はほとんどありませんでしたが、2010年製の製品ですので、念のためCPUグリスは塗り替えておきます。
さあ、Windows10をインストールします。
Windows10をクリーンインストールします。
この方法が使えるのも、あと3ヶ月くらいですね。
無償配布が終わっても、この方法が使えるかどうかは、現時点では不明です。
できれば、無償配布終了後も使えると良いのですが…。
(無償配布期間が終了しても、Windows10インストールは可能です。)
すんなりと、クリーンインストールは終了です。
この後、あらかじめ、用意していた各種デバイスドライバを組み込んで、セキュリティソフトをインストールし、初回スキャンで問題が無ければ完成です。
納品時に、ネットやメールの設定、あわせて無線親機のファームウェアアップデート、プリンタドライバの再設定等、結構時間がかかりましたが、無事完了です。
ご依頼いただき、ありがとうございましたm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
HDD代金 :10,000円
Windowsインストール作業代:10,000円
設置設定作業代 :10,000円
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計 :30,000円