事業所様から、
「NASが認識エラーを出して、データが読み出せない。当社の10年分の設計データが入っている。メーカーに修理に出すと、データは消えると言われた。なんとかデータを救出できないか?」
とのご相談で、早速訪問しました。
Baffalo TS-H1.0TG/R5 1TB内蔵のNAS(Netwoek Attached Storage=ナス)です。
エラーコードは「E02 DRAM LINES ADDRESS Failure」
どうやら基板のエラーで内蔵HDDが認識できない状態ですね。
NASのHDDは「Linux」でフォーマットされています。
取り出して、このままWindowsパソコンにUSB等で繋いでも認識されません。
Linuxで起動したパソコンに、このHDDをつないで認識させ、かつ、通常の外付けHDD(FAT32orNTFSによるフォーマット)も認識させなければ、データの救出はできません。
ここで、活躍するのは、当店秘伝の「Linux起動CD」。
Linuxで起動するばかりでなく、各種フォーマットされたHDDを認識できるよう作成した起動用CDです。
まずは、NASからHDDを取り出してクローンを作成します。
オリジナルHDDに手を加えて、万一のことがあってはいけません。
250GB×4台です。
#1と#2で「RAID」を組んでいるようです。
「お立ち台」を使ってクローンコピーを作成します。
ここ最近、大活躍です。
クローンしたHDDを「SATA接続アダプター」を使って、当店秘伝のLinuxCDで起動したパソコンに認識させます。
併せて、外付けHDDも認識させ、必要なフォルダ及びファイルをコピーします。
ファイルコピーが始まりました。
この後、外付けHDDから、別のNAS(500GB×4)にコピーします。
無事にデータ救出が終わりました。
担当の課長様から
「我が社の倒産の危機を救ってくださった。庭に銅像を建てて差し上げたいくらいです。」
と、過分なお言葉をいただきました(^_^;)。
ご依頼いただき、ありがとうございましたm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
出張診断代 : 5,000円
HDD取り出しクローン作成作業代:26,000円
データ救出作業代ほか :29,000円
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計 :60,000円(税別)