お客様から、
「ノートパソコンでWindows10へのアップグレードをやりかけたが、途中で中断した(電源を切った)ら、起動しなくなった。」
とのご相談で来店されました。
Windows10アップグレード失敗のご相談は2件目です。
EPSON NJ3300:Windows7 32bit Core i3-330M 2.13GHz搭載モデルです。
早速、拝見したところ、Windows10が起動進行しますが、途中でエラーになり、「スタートアップ修復」が始まります。
画面の指示どおり、クリックしていくと、再起動を指示してきますので、再起動すると…、また、スタートアップ修復になります。
無限ループですね。
残念ですが、リカバリーを実行するしか方法はありません。
幸い、リカバリーディスクをお持ちでしたので、お預かりして作業にかかります。
リカバリー後、Windows10へのアップグレードは希望されない、とのことで、Windows7にリカバリーとなります。
もちろん、データの復元は最優先事項なので、お使いのHDDをクローンコピーして保管しておきます。
念のため、現在のHDDの健康状態をチェックします。
問題はありません。
使用時間も「365時間」でした。
次に、メモリをチェックしておきます。
エラーがあると、リカバリを失敗する原因になります。
搭載メモリは2GBです。
この機種は32bitのWindows7ですが、快適ではありません。
できれば、4GB(2GB×2)にしたいところです。(実際には3GB~3.5GBになりますが)
では、リカバリー作業の開始です。
「リカバリーは順調に進行していきます。
リカバリーが終わると、アップデートを実行します。
このリカバリーで復元されるのは、SP1以前のWindows7ですね。
アップデートのファイル数が少ないのは、SP1以前のアップデートをインストールしてるためですね。
この後、SP1以後のアップデートが始まり、ファイル数は300、おまけにインストールエラー頻発で、とても苦労しましたが、なんとか完走させることができました。
二日二晩かかりました(T_T)
(アップデートに時間がかかる現象は、メモリ不足と関連プログラムのバージョンが古いためです。メモリは32bitであれば3GB、64bitは4GB以上は必要です。また、関連プログラムのバージョンを事前にアップデートしておくことが必要です。)
デバイスマネージャーをチェックし、不具合のないことを確認して、リカバリー作業は終了です。
続いて、Officeをインストールします。
もともとは、Office2007を使用されていましたが、インストールディスクが見つからないとのことで、この際、Office2010にアップグレードします。
認証も無事終了し、最終アップデートを実行します。
アップデートファイルは55個です。
問題なく終了です。
ここから、データファイルの復元にかかります。
クローンコピーしていた、HDDを外付けで接続し、必要なデータを復元していきます。
根気の必要な作業ですが、無事、全てのファイルを復元できました。
Windows10へのアップグレードを行うに当たっては、「バックアップの作成」が重要です。
バックアップを作成しておくことで、万一失敗しても、もとのWindows7に戻すことができます。
ご依頼いただき、ありがとうございますm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
(ご近所の方でしたので、出血大サービスです。)
リカバリ及びデータ移行作業:10,000円
Office2010代金 : 7,000円
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計 :17,000円