お客様から、持ち込みの修理依頼です。
「Fujitu LIFEBOOK AH54Dの起動が遅く、動作そのものも不安定なので、見て欲しい。」
とのご依頼で、ご来店されました。
電源を入れてみますと、確かに起動が極端に遅いですね。
購入したお店では修理に40,000円かかると言われたとのことです。
ちょっと高いですね。
→メーカー発表のスペックはこちらへ
当店ではそこまでかかりませんよ。
とにかく、お預かり。場合によっては、HDD交換することになるかも…。
HDDを取り出して(WestonDejital社の640GB:良いのが使ってありますね)、検証用のマシンにUSB接続します。
CristalDisk Infoで、HDDのチェックをすると…。
やはり、健康状態は「注意」で「代替処保留中のセクタ数が26」となってます。
明らかにHDDに問題があります。
このまま使い続けると、起動どころか、大切なデータも読み出せなくなる可能性があります。
こういう場合に、変にチェックディスクを実行すると、症状がますます深刻化し、最悪の場合HDDが壊れてしまいますので、まずは、別の新品HDDにクローンします。
おなじみの「お立ち台」です。
うむむ?途中で止まってしまいます。
やはり、セクタエラーが出ているためクローンができないようですね。
セクタエラーを何とかしなければ…。
秘密兵器の登場です。
「HDAT2」なるソフトを使用してセクタエラーを回避します。
フリーソフトなのですが、結構な高機能です。
このソフトを使っても、エラーが解消されるわけではありません。
エラーを起こしているセクタを使わないようにさせるソフトです。
早速、起動・実行してみます。
結構不良セクタがありますね。
6時間かかりましたが、処理完了。
さきほどの「お立ち台」でクローンの作成完了しました。
新しいHDD(今回は、お客様の要望もあり、起動速度の速い東芝のSSHD:1TBを使用しました。)は何の問題も無く起動しましたので、サービスとして、リカバリディスクを作成します。
これで、万一のことがあっても、購入時の状態に戻せます。
今回の修理代金は、以下のとおりです。
診断料金: 3,000円
作業料金:10,000円
SSHD代 :12,000円
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計 :25,000円