お客様から、
「電源を入れても起動しなくなったデスクトップパソコンがある、修理できるでしょうか?」
とのご相談で訪問・診断しました。
電源を入れて見ると、
うーん、システムファイルが壊れているか、HDDに不具合があるか、のどちらかですね。
Windows7なら、「修復セットアップ」ができるのですが、Vistaには、その機能はありません。
一旦、HDDを取り外して、診断用のノートパソコンにつないで、診断すると、
「代替え処理保留中のセクタ数」が黄色になっています。
これは、セクタエラーが発生していて、代替処理がされていない状態です。
また、使用時間が「1万時間を超えて」います。
こういうHDDには、いきなり、Windows付属の「チェックディスク」は使いたくないので、お客様に了解を得て、お預かりして診断しました。
「HDAT2」をCDブートで起動し、診断します。
ありました!セクタエラーです。
このソフトは、診断と修復を同時に行えて、チェックディスクよりも、HDDに掛ける負担が少ないので助かります。
(表記はすべて英語ですが…)
修復が終わりましたので、Vistaを起動して、HDDの状態を確認します。
無事Vistaは起動しました。HDDの状態も良好ですね。
しかし、使用時間(1万時間超)を考えると、交換する必要がありますので、お客様の了解を得て、HDDを発注します。
640GBのHDDですが、システム専用に使われていますので、500GBのHDDでも余裕で使えます。(この方が安くて性能が良い)
交換用のHDDが届きましたので、EaseUsTodoBackupを使ってクローンHDDを作ります。
まだ、元のHDDに不具合が残っているようで「セクタバイセクタ」でしか、クローンが作成できません。
とても時間がかかります。(結局、10時間を要しました。)
クローン作成終了後、HDDを入れ替えて起動し、HDD内のファイル状況を確認します。
断片化がすごいことになっています。
フリーのデフラグソフト(Defraggler)を実行して、HDDを最適化します。
これで、動作が軽くなるはずです。
これも時間がかかる処理です。
エラーが発生したHDDには恐くて使用できません。
今回は20時間を要しました。
納品時に、各種ソフトの動作確認と設置設定を併せて行います。
ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスの認識に手間取りましたが、問題なく起動しました。
WindowsVistaは2017年4月に延長サポートが終了しますので、早いうちにWindows7へのアップグレードの検討をお願いいたしました。
「EaseUsTodoBackup」の使い方もレクチャーして完了です。
今回も、お客様がとても喜んでくださいました。
この笑顔が仕事の励みになります。
真夏日の中の作業でしたが、この笑顔のために、より一層の精進を決意しました。
ご依頼いただき、ありがとうございますm(._.)m
今回の修理代金は、以下のとおりです。
HDD代金: 6,000円
ディスプレイケーブル代金: 1,000円
交換・調整作業料金: 28,000円
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計 : 35,000円