Dお客様から、
「パソコンの液晶パネルを壊してしまった。販売店(大手家電店)に相談したら、14万円かかる、と言われた。16万円で購入したのに、修理が14万円はあまりに高いので、あきらめて、そのまま保管していたが、人づてに「エコで快適なパソコンライフ山口」の事を聞いた。安く交換できるものか?」
とのご相談で訪問し、お預かりしました。
Fujitsu ESPRIMO FH56DD、CPU:Core i5-2520M 2.5GHz 20インチ画面搭載のAV一体型パソコンです。
お見事です。
16万円で購入したのに、修理代が14万円というのは、ちょっと…。
問屋さんに問い合わせたところ、液晶パネルの在庫がありましたので、手配しました。
パネルが届きましたので、早速分解作業へ。
一体型パソコンは、ノートパソコンほどではありませんが、内部は基板や配線が走っています。
写真右上に写っているCPUファンにもホコリが確認できますね。
ホコリも除去し、CPU冷却グリスも塗り替えておきます。
HDDや各種基板をすべて取り外さないと、液晶パネルにたどり着けません。
どこにどの配線があったか、この基板はどこにあったか、ネジはどれだったか、一つ一つメモしながら分解していきます。
結構、繊細な作業です。
メーカー修理が14万円というのも分からなくはないですが、やはり高すぎると思います。
液晶の型番です。
この型番が違うと取り付けできませんので、これまでの作業が無駄になります。
中国製ですね。日本の液晶パネルが使われているパソコンは皆無です。
パソコンメーカーは日本なのですが…。
さて、交換が終わましたので、電源を入れて見ます。
うーん、キレイです。(写真では少し分かりづらいでしょうか?)
念のため動作確認してみますと、あれれ、ウィルス対策ソフトがインストールされていません。
嫌な予感がします。
フリーのソフト「Security Essentials」をインストールして検査してみると…、
うわっ!
かなりの数のウィスルが検出されました。
おまけに、このソフトでは駆除しきれません。
お客様に了解を得て、工場出荷状態にリカバリーさせていただきました。
この機種は、「フルリカバリー」と「システム領域のみのリカバリー」が選べますので、「システム領域のみのリカバリー」を実行しました。
リカバリー後、改めて、「Security Essentials」で検索。
もうウィルスは検出されません。
幸いなことにデータ領域には感染はありませんでした。
事前にバックアップしておいた、壁紙やマウスカーソル等を元に戻して、終了です。
今回の修理代金は、以下のとおりです。
液晶パネル代金:25,000円
交換作業料金: 10,000円
リカバリ作業代:10,000円
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計 : 45,000円